
「GSOMIAの破棄」という聞き慣れない言葉が話題になっていますよね。
日韓の関係がさらに悪化するのではないかということなのですが、一体このことが今後どのように自体を招いていくのでしょうか。
この記事では、韓国がGSOMIAを破棄したらどうなるのかを簡単に解説していきます。
GSOMIAとは?
GSOMIA(ジーソミア)の意味を調べてみると
日韓秘密軍事情報保護協定(にっかんひみつぐんじじょうほうほごきょうてい、英: General Security of Military Information Agreement, GSOMIA、ジーソミア)は、日本と大韓民国の間で秘密軍事情報を提供し合う際、第三国への漏洩を防ぐために結ぶ軍事情報包括保護協定。
引用元:https://ja.wikipedia.org
わかりやすく言うと、「日本と韓国の間で秘密にしている軍事情報を他の国には言わないで共有しましょう」という協定で2016年11月23日に結んでします。
主に役に立っているのは、北朝鮮のミサイル問題のことです。
この協定を結んでおくことで、韓国は日本から正確なミサイルの飛距離や場所を知ることができます。
例えば、2019年7月25日に北朝鮮のミサイルが発射された際に、韓国の分析では飛距離690kmという発表がされましたが、韓国の情報をもとに日本で分析したところ飛距離600kmに修正されています。
流石に100kmもの誤差が出てしまうということは、自国に落ちてくる可能性があるのに防御しようがないということを意味します。

ということは、韓国に何かメリットとかあるのかもね
それでは、GSOMIA破棄による韓国のメリットやデメリットを考えてみましょう。
GSOMIA破棄したら韓国のデメリットは?
まずはデメリットから紹介します。
先程のミサイルの正確な情報が受け取れないために、韓国としては自国を防衛する能力が低くなってしまいますよね。
そのため、本来なら牽制しなければならない北朝鮮とつながっておかないとミサイルが発射されても対処のしようがないんですよね。
ただ、北朝鮮とつながることで日本だけでなくアメリカや他の国からも制裁を受けてしまうことが考えられます。
最終的には、日本以外の国も敵に回すことになるわけで自分の首をしめるようなものだと思います。
そのため、2019年7月15日にアメリカも韓国がGSOMIAを破棄することについては警告していました。
米国政府が、経済葛藤によって韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)が揺らいではいけないと、事実上、韓日両国に警告した。
引用元:https://japanese.joins.com
そうとはいえ、韓国には何かしらのメリットがあるのかもしれませんよね。
GSOMIA破棄したら韓国のメリットは?
結論から言うと、韓国にメリットがないように思えます。
日本の分析がなければ、いくら韓国が北朝鮮の情報を取得したところで、なんの対処もできません。
メリットがあるとすれば日本が7月1日に輸出規制措置やホワイト国から除外したこと、徴用工訴訟問題などに対する反発をアピールしたという自己満足だけかもしれません。
実質、日本は韓国の軍事情報を得なくても特にデメリットがほとんどないと思います。
まとめ
今回は、韓国のGSOMIA破棄について書いてみました。
GSOMIA破棄は韓国にとって特にメリットになることが少ないように思えます。
今後の関係がどうなるのか気になるところですが、早く良好な関係になって解決してほしいですね。