
ジブリ作品の中で、魔女の少女が描かれている作品「魔女の宅急便」。
物語の中盤では、魔力が弱くなりホウキで飛べなくなったり、黒猫のジジと離せなくなったりするんですよね。
終盤では、魔力が戻りデッキブラシで飛ぶことができたのですがジジの声だけ戻っていませんでした。
ジジの声が戻らない理由については、いくつか説があるのですがまとめてみます。
【魔女の宅急便】ジジが話せなくなったのはいつ?
魔女の宅急便では、キキが魔法を使えなくなり空を飛べなくなり思い悩むシーンが描かれています。
キキの魔力が弱くなったと感じたシーンは、ニシンのパイを届けてた数日後でトンボと一緒に飛行船を見に行った後でした。
最初は不良だと思っていたトンボと、2人で話せる機会が訪れるのですが…
トンボの友達の中に、ニシンのパイを受け取った娘さんがいることがわかりました。
- 同い年で、おしゃれして楽しそうに遊んでいる友達
- 「あのパイ嫌いなのよね。」と言っていたこと
- パーティに参加したかった
- トンボと2人でいたい
この時、キキの中ではさまざまな葛藤があったのだと思います。
一人前に仕事ができるようになり自信がついて「大人になれた!」と感じているのに、現実は厳しいことが多いことを実感したのだと思います。
ちゃんとした仕事をしているのに報われなかったり、パン屋でも留守番は意外と暇だったり、みんなと仲良くなろうとしない自分に嫌気がさして、こんな一言を残しています。
素直で明るいキキはどこかいっちゃったみたい
引用元:Twitter
落ち込んで日々、うまく軌道に乗れないそんな状況が続き、次第にジジにあたってしまうことが増えるようになりました。
ジジは、自由気ままに隣の家のネコ「リリー」とうまくいっていて、食事の時間もルーズになっていったこともひとつの理由ですね。
ニャー
「ジジ言葉はどうしたの?」
何も話さないジジに耳を傾けると、ジジが言葉を喋っていないことに気づきました。
キキの魔力が弱くなったのは、このときですね。
【魔女の宅急便】ジジが話せなくなった理由は?
ジジが言葉を話せなくなった理由は、キキの魔力が弱くなったからだという風に描かれています。
実は、ジジが話せなくなった原因としてはいくつか説があります。
話せなくなった理由1:ジジが恋をしたから
引用元:Twitter
黒猫のジジは物語の中盤で、白猫のリリーに恋をするシーンが描かれています。
ちなみに、魔女は同じうまれた黒猫を飼うということでジジも13歳ということになります。
※人間の年齢でいうと68歳
キキにも紹介するシーンもあるのですが、これからのことを考えると普通のネコとして生きていこうと考えたから話さなくなったのかもしれせんね。
話せなくなった理由2:キキが恋をしたから
引用元:Twitter
キキの魔力が弱くなったのは、トンボと出会って話すようになったからでしたね。
最初は悪いイメージだったのが、話していたり、パーティに誘ってくれたりと、キキの気持ちの変化に寄り添う形で登場する機会がよくありました。
キキが風邪をひいた時にもお見舞いにきていたり、トンボのことを考える機会が増えましたよね。
おソノさんもキキの気持ちを察し、お見舞いをお断りしたり、パンをトンボに届ける仕事をさせたりと応援するシーンも中々見どころですよね。
おそらく、恋をしたことで自分以外の声に傾けるようになったから、魔法に集中できなくなったのかもしれません。
話せなくなった理由3:キキが成長したから
引用元:Twitter
これまで何も考えなくても使えていた魔法が使えなくなってしまったのは、キキが成長したからかもしれません。
映画の中では、黒猫のジジは最初から話しているのですがジジの言葉って”キキが心の中で思っていること“だとも言われています。
小さい頃にお人形遊びなど、自分の想像で会話をする遊びと同じ状態を想像するとわかるように、ジジの声はキキが思っている不安を声にした説という風にも言われています。
親元を離れ、現実で思い通りにいかない日々を送りながら恋もしてとなると、自分以外に耳を傾ける必要が出てきたことで成長しなければならなくなりました。
キキが一人前になっていく過程で、ジジの声が必要がなくなったため喋らなくなったのかもしれませんね。
【魔女の宅急便】最後にジジの声が戻らないのはなぜ?
魔女宅の名シーンといえば、トンボが飛行船から落ちるところキキがホウキに乗って助けるシーンだと思います。
キキの魔力が戻ったということは、ジジの声も戻ってもいいようにも思えます。
このことについては、宮崎駿さんが以下のように答えていました。
宮崎駿が語る「ジジが話せなくなった理由」#魔女の宅急便 pic.twitter.com/DrLhQ2xQ0J
— 樺さん。 (@crychris222) 2020年3月27日
ああいうときってね、喋らなくなるんですよ。
その後ね、エンディングしゃべるようになったら変だよ。
来て何言うの?
魔法が更に深くなったんですよ。
何か得るものがあったら、無くすものもあるんですよ。
いつまでもネコと話してるんじゃねえって
つまり、キキの魔法が深かまったことと引き換えに、ジジと会話することができなくなったということでしょう。
いつまでもネコの甘えてるんじゃねえということも伝えたかったのかもしれません。
いずれにしてもキキは、ホウキを前よりも使えるようになったわけですし、最後に「落ち込むこともあるけど、私、この町が好きです。」という名ゼリフのシーンは成長した言葉の重みを感じます。
ただ、必ず返すと言っていたデッキブラシを最後まで使っていたのはどういうことなんだろ?って思ってしまいましたね。
おそらく、想像ですがコリコの町でトンボを助けた際にデッキブラシに乗っていたことで「デッキブラシの魔法使い」という報道がされたのかもしれませんね。
もしくは、デッキブラシの会社からスポンサー契約されたりしていたりなども考えられます。
いずれにしろ、町に馴染めるようになってよかったですよね。
まとめ:ジジが話せなくなった理由
魔女の宅急便では、キキの魔力が弱くなりジジも離せなくなるシーンが描かれています。
キキの成長、ジジの恋、キキの恋など考えらえる理由がたくさんありますよね。
宮崎駿さんは、キキの成長で「いつまでもネコと話してるんじゃねえ」と話していることもわかりました。
面白い作品ですし何度も見直したくなりますね。
ジブリ作品に関する気になることをまとめています。