オリンピック競技で金、銀、銅メダルはかなり貴重なモノですよね。
ですが、何かの手違いで交換しなければならないことなどもある可能性もあるかもしれませんよね。
予備などが用意されているものなのか気になるところ。
この記事では、東京オリンピックで金メダルの予備があるのか調査してみました。
【東京五輪】金メダルが噛まれたことが話題
名古屋市の河村市長が4日、東京オリンピックで活躍したソフトボールの後藤希友投手から金メダル獲得の報告を受けた際、披露されたメダルを突然、口に入れてかみ、市役所に批判の電話やメールなどが相次いでいます。https://t.co/EvgKelGPyR#nhk_video pic.twitter.com/iFMbMYpCEi
— NHKニュース (@nhk_news) August 4, 2021
2021年8月4日に、名古屋市の河村市長がソフトボールの後藤希友選手が獲得したメダルを噛むということが話題になっていました。
命がけでオリンピックに望んで獲得した大切なメダルということだけあって、不快に感じた方も多かったのではないでしょうか。
よく見ると、メダルを首にかけるための布の部分までガブリといっている感じもなかなかですよね。
後藤選手も怒らずに、終始笑顔で対応されているのも大人な対応で好感しかないのですが、見ている方の中には「交換してほしい」「弁償してほしい」などと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
【東京五輪】金メダルの予備はあるの?
調査してみたところ、どうやら東京オリンピックで用意されているメダルには予備がある可能性があることがわかりました。
というのは、2021年8月3日に行われた女子体操競技床で、3位タイがあったからでした。
こちらの画像を見てください。
女子体操床では、日本の村上茉愛選手とROCのアンジェリーナ・メルニコヴァ選手が点数が同じということから銅メダルが2つ用意されています。
よく見ると、側面に刻印があるものと無いものとが存在していることがわかります。
これっておそらく、金、銀、銅で種目別に側面に刻印されているのが1つづつあるけど、もし同率3位だった場合などのために刻印をしていないメダルも用意されているということだと思います。
つまり、どの競技でも使えるようにあえて刻印をせずに保管されているメダルがあるということになりますね。
「でも金メダルの場合はどうなの?」と思われる方もいると思います。
ですが、どうやら金メダルも用意されている可能性があることがわかりました。
こちらの画像を見てください。
この写真は、2011年7月に行われた世界水泳選手権における競泳男子100メートル背泳ぎでの受賞式のモノです。
よく見ると、金メダルが2つあることがわかりますよね。
フランスのカミーユ・ラクール選手とジェレミ・ストラビュス選手が同着ということで、2人とも金メダルとなりました。
ちなみに銅メダルの方は、日本の入江陵介選手です。
ということは、金メダルでも予備が用意されているということになりますね。
実はこういうことはよくあるようで、リオデジャネイロオリンピックでも金メダル同着の写真を見つけることができました。
2016年のリオオリンピックの競泳女子100メートルで、アメリカのシモーネ・マヌエル選手とカナダのペニー・オレクシアック選手が同着1位となった試合です。
実際、過去のオリンピックでも金メダルの予備があることがわかりますね。
つまり、オリンピックには刻印していないけど予備のメダルがあるということがわかると思います。
【東京五輪】金メダルが交換してもらえる可能性も検証
では、後藤希友選手が獲得したメダルは交換してもらえるのか調べてみました。
残念ながら、交換という形にできるかどうかはいまのところ明らかになっていません。
予備については用意されているとは思うので、できないわけではないですが、個人の所有になった時点で交換は異例ですし過去にそういった事案は見つけることができませんでした。
ただ、今回のことがオリンピック協議会まで話がいったりするなどで人情で対応してもらえれば、可能性はあると思います。
こういう場合は弁償という形になるかもしれませんが、かぶりついたことへ本当に謝罪したいという気持ちがあれば、何かしらお返しして上げてほしいなあと切に願いますね。
追記(2021年8月6日):メダル交換は対象外
2021年8月5日に、時事ドットコムのニュースに掲載されていた内容によると、原則としてメダルの交換はできないことがわかりました。
組織委は「メダルの製造瑕疵(かし)があった場合のみ、組織委員会が窓口となり無償で対応する。それ以外(今回の人的行為により歯形が付いた場合など)は対象外」とした。
引用元:JIJI.com
つまり、メダル発行時に製造側での不具合などでは交換はできるようですが、噛んだメダルに関しては交換対象外とのこと。
残念ながら、河村市長のかんだメダルに関しては交換できないようです。
でも、弁償という形しか対応できないかもしれませんね。
追記(2021年8月11日):メダル交換が決定
8月6日にはメダル交換が原則できないとなっていましたが、後日メダルが新しいモノに交換されることが決定になりました。
名古屋市の河村たかし市長が東京オリンピックの金メダリストのメダルをかんだ問題で、このメダルが新たなものに交換されることに決まったことが、日本テレビの取材でわかりました。
また、メダルの交換にかかる費用は、河村市長に請求する方向で調整しているということです。
引用元:NEWS24
ただし、交換に関しては後藤選手より、新しいメダル交換への辞退の意向も示しているようで、結果どうなるのかは今のところはっきりしていません。
【世間の反応】金メダルが噛まれた問題
名古屋市長が、ソフトボールの女性選手のメダルをしっかりと齧る映像を見てしまった。あまりに酷だ。新しいものと交換してあげることはできないのだろうか。
— 武田砂鉄 (@takedasatetsu) August 4, 2021
え…
動画見たけど、「カンッ」て歯が当たる音なってるし😵
自分の金メダルでも傷つかないように優しく扱ってるのに😓
怒らない後藤選手の心の広さ凄すぎ😱
俺だったら泣く。 https://t.co/lGhfHjB8BJ— 高藤直寿TAKATO NAOHISA (@naohisatakato) August 4, 2021
ごめんなさい。これは流石に。。
現場の空気や、お二人の関係値は分かりませんが。
選手に対するリスペクトが欠けている上に、感染対策の観点からもセレモニーさえも自分自身やチームメイトでメダルをかけたりしたのに、『噛む』とは。
ごめんなさい僕には理解できません。https://t.co/wyoofOqDJR— 太田雄貴 (@yuking1125) August 4, 2021
先にお伝えしておきます。
私がメダルを同じように扱われたのは別の人です。
しかも私の場合は10年近く前の話。
その瞬間はショックだったけどしっかり消毒して、たくさんの人に触ってもらってたくさんの笑顔が見れたので、忘れてました。
今後このようなことがありませんように。#選手にリスペクトを— 藤井 瑞希/Fujii Mizuki (@mizuking0805) August 4, 2021
まとめ:金メダルの交換
オリンピックでメダルの予備があるのかどうかについて調査してみました。
調べてみると過去の大会では金メダルだけでなく銅メダルなどの予備もあることがわかりましたね。
予備があるということは交換できる可能性があると思いますが、もしかすると人情的なことで交換になるかもしれませんね。
どうなるのかは分かり次第追記しますが、選手に敬意をもってほしいなあと切に願います。
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