
エリザベス女王が生前、戴冠式などで着用されていた王冠。
棺の上に置かれていたということもあって始めて見たという方も多いと思います。
「ザ・インペリアル・ステート・クラウン」と呼ばれている王冠なんですが、どのくらいの値段なのか気になっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ダイヤなどがたくさん装飾されているということもあって重さもちょっと気になるところですよね。
この記事では、エリザベス女王が着用されていた王冠についてまとめてみました。
【画像】エリザベス女王の王冠
2022年9月8日に亡くなったエリザベス女王の葬儀に伴い、棺が大聖堂に運ばれました。
棺を運ぶ際には、沿道から女王の最後に別れを告げる方も多くいらっしゃいましたね。
女王の棺の上には、生前25歳の若さで引き継いだ王冠が置かれていたのが印象的だったと思います。
女王が身につけていた王冠というのは全部で4つ存在するのですが、そのうちの1つであるスコットランドの王冠が置かれていました。
40個以上の大きな宝石が付いた美しい王冠。
値段は想像することができないほど高いんだろうなあと思っている方もいらっしゃると思います。
エリザベス女王の王冠の値段がすごい
製造年:1953年
高さ:31.5cm
重さ:0.91kg
装飾:ダイヤモンド3000個、真珠270個、金、銀、ルビー、サファイヤ、エメラルド、オコジョの毛皮
女王の棺の上に置かれていた王冠は、こちらになります。
「ザ・インペリアル・ステート・クラウン」と呼ばれる王冠で、1953年に行われたエリザベス2世の戴冠式(たいかんしき)から着用されていました。
3000個もの宝石と中央には、黒太子(こくたいし)のルビー、通称「ブラック・プリンス・ルビー」が装飾されています。※中央にある赤い宝石です。
他にも、史上最大のダイヤモンド原石「カリナン」から取れたダイヤモンドや、サファイヤ、スピネルなど施されており、値段も付けられないということが言われています。
後回しになってしまいましたが、この王冠の値段に関しては、4億ドルと言われていますね。
日本円でいうと、580億円(2022年時点)ということになります。
値段がすごすぎてびっくりですが、日本の物件でこの王冠に相当する物件について例えると、【明治神宮球場と甲子園球場が購入できるくらい】の価値があることがわかりました。
東京ドーム:806億円
明治神宮球場:379億円
横浜スタジアム:258億円
甲子園球場:132億円
ちょっと例えがわかりにくいですが、この王冠1つで大きな物件が購入できてしまうくらいであることが伝わったのではないでしょうか。
伝説のダイヤ『コ・イ・ヌール』は呪われてる?
王冠のセンターには、105.6カラットの”コ・イ・ヌール“と呼ばれるダイヤモンドが施されています。
このダイヤは、ヴィクトリア女王の時代に英国王室に渡ったものだと言われており、女王のブローチに付けられたいたこともあったようです。
今から5000年以上も前にインドで見つかったダイヤモンドで、あまりの美しさにこのダイヤの所有権を巡って紛争が耐えなかったことから「呪いのダイヤ」として知られています。
名誉やパワーを得る代わりに呪いを受けなければならないという呪縛があるのでしょうね。
エリザベス女王は生前、そのことをご存知だったようで、歴史の恐ろしさからあまりコ・イ・ヌールが付いた王冠は被ろうとはしなかったのだとか。
生前は、おしゃれな帽子が主に着用されており、その他は上記のようなティアラが多かったように思えます。
または、宝石の装飾で重量があったということもあったり、外交でお辞儀などをするから動きやすいようにということの方が女王にとっては重要だったのかもしれませんね。