統一教会が『いわゆる』と付けられる理由|関連組織・別名問題であいまいだから?

安倍元首相が亡くなったことから連日、メディアで報じられるようになった旧統一教会問題。

メディアで報じられる際になぜか『いわゆる』が冒頭に付くということが気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、旧・統一教会の報道で『いわゆる』が冒頭に付く理由について紹介します。



統一教会が『いわゆる』と付けられるのはなぜ?

2022年7月から問題が浮き彫りになった「旧・統一教会」の報道。

メディアでは、『いわゆる統一教会』という表現で報じられることが多いですよね。

誰もが”統一教会のことでしょ”と共通認識があるのだからわざわざ『いわゆる』と付けなくても良さそうなものですが

おそらく、付けなければならない理由が存在するのだと思います。

考えられる理由としては、2つあるように思います。



統一教会が『いわゆる』が付く理由1:名前を変えてるから

統一教会は、1964年7月15日から『世界基督教統一神霊協会(せかいキリストきょうとういつしんれいきょうかい)』という名称で活動されてきました。

しかし、2015年8月26日から日本統一教会の所轄庁である文化庁から『世界平和統一家庭連合(せかいへいわとういつかていれんごう)』という名前が変更となっています。

今でこそ、統一教会と呼ばれることが多いのですが過去に呼ばれていた団体名が色々あるわけですよね。

旧・統一教会

統一教会

統一連合

家庭連合

世界平和統一家庭連合

世界基督教統一神霊協会

ざっと上げただけでもこんなに呼ばれ方があるということで、結局同じ団体なのにややこしいですよね。

おそらく、『いわゆる』と付けるようになったのは、色んな呼び方を防ぐためではないかと思います。

また、名称が違うことで「それは昔の団体名だから、うちの問題じゃないよ」と逃げられるのを防ぐためにわざわざあいまいな表現にしているのだと思いますね。

実はこれだけではなく、『いわゆる』という表現にしているのは関連団体が多いからということも考えられます。



統一教会が『いわゆる』が付く理由2:関連団体が多いから

また、統一教会なんですが、本体とは別に多くの団体が関連しているということが明らかになっているんですよね。

簡単に言うと、統一教会の教えを広めるために名前を変えて活動している組織ということになります。

今のところ明らかになっている企業としては以下のとおりです。

韓日人教会、原理研究会、世界平和宗教連合、世界平和教授アカデミー、世界平和女性連合、世界平和青年連合、日本青少年純潔運動本部、真の家庭運動推進協議会、国際勝共連合、世界日報社、光言社、一心病院、世一観光、一和[2]、トゥルー・ワールド・フーズ、ニューズ・ワールド・コミュニケーションズ、世日クラブ、清心国際中高等学校、仙和芸術高等学校、鮮文大学校、清心神学大学院

大学で勧誘活動を行っていたり、ボランティア活動を経て勧誘するという形を取っているところもあるのだとか。

結局は、この企業も「統一教会」なのでしょうがいちいち、名称を全部あげても分かりづらいですよね。

このことから、統一教会という本体の名前だけでなく関連企業に対しても報じたいということで『いわゆる』という表現が使われるようになったのだと思います。

多すぎですよね。