バレーボールネーションズリーグが開幕して話題になっていました。
よく見ると、普段のバレーボールの大会だとラインズマン(線審)がいらっしゃいます。
ただ、ネーションズリーグには主審と副審の2名だけしか見当たらず、ラインジャッジ方がいないことが気になった方もいらっしゃるかと思います。
実は、これには理由がありました。
この記事では、ネーションズリーグでラインズマンがいない理由について紹介します。
【ネーションズリーグ】ラインズマンがいないと話題に
まず見たほうがわかりやすいかと思うのでこちらを用意してみました。
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— ライブドアニュース (@livedoornews) September 15, 2023
ここであることに気がついた方もいらっしゃるかと思います。
通常のバレーボールの試合は、以下のような6名がコートにいらっしゃいますよね。
- 主審(ファーストレフェリー):1名
- 副審(セカンドレフェリー):1名
- 線審(ラインジャッジ):4名
先程の動画を切り抜いてみました。
通常だったら4人いるはずのラインジャッジがいないことがわかります。
国際大会となっているのにどうしてラインジャッジがいないのかと言うと、実は2021年大会からラインジャッジが徐々に廃止となっていったようです。
記録員:スコアラーアシスタントスクアラー 1名
線審:ラインジャッジ 4名
【ネーションズリーグ】ラインズマンがいない理由
結論から言うと、2021年のネーションズリーグから線審を無くし、主審と副審のみの判断でジャッジを行うように変更となっています。
ライン判定関しては、自動となっていて画像処理でインアウトを判断しています。
線審を無くした理由については、『人の接触を減らすため』という目的からでした。
一気に減ったわけではなく、徐々に減っていたようです。
激しい試合となると、選手と審判の接触だったりボールの接触だったりありますよね。
また、国の代表の大会となると際どいプレーも全員で判断しなければならなくなり時間がかかってしまうのも問題視されていたから減ったということも考えられます。
ただ、どうやって線審がいなくなったのを補っているかというと最新のビデオ判定のシステムが使われているそうです。
【ネーションズリーグ】ラインズマンの判断はビデオ判定
際どいラインのジャッジに関しては、画像処理によるビデオ判定で行われます。
ボールのインアウト判定が際どい時は、場内のモニターやテレビの画面で3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)の映像が表示されるようになった。
SPAIA
会場のモニターとテレビの画面からすぐに映像が作成されるようです。
ウワサによると、あのワールドカップで話題になった「三笘の1ミリ」のホークアイシステムの判定が使われているようなので結構正確なジャッジが行われるようになっているようです。
実際のところ、ほとんど主審や副審だけの判断でも進めることはできるのでしょうが、ビデオ判定でここまでの制度だと審判への指摘などのトラブルなども抑えられるため試合の進行もスムーズかもしれません。
ただ、このラインズマンがいなくなるは別の問題も抱えているそうです。
【ネーションズリーグ】ラインズマン不在の別の問題
結論から言うと、ラインズマンがいないと今後の審判員が育たなくなるという問題があるようです。
というのは、国際大会自体がスローカメラだったりビデオ判定などに切り替わってしまうならそこまで問題ではないかもしれないですが、まだ線審ありの大会もちらほらとあるんですよね。
せっかくの国際大会という貴重な経験を詰める場所で、経験を持てなくなるのは今後の審判員が育たない問題は想像できるかと思います。
実際、国際大会レベルの際どい判定が必要なシーンって線審を育てる場でもあると思うので、この件に関しては今後の課題といえるでしょうね。
まとめ:ネーションズでラインズマンがいない理由
ネーションズリーグでは2021年の大会からラインズマン(線審)が除々に減っていき、現在0人となっています。
これは、人との接触を防ぐことやビデオ判定のシステムの向上のため減らされたということでした。
ただ、同時に審判の育成に関する課題が残っているので今後どうなるのか気になりますね。
参考になれば幸いです。
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